名古屋市緑区鳴海町 細根山
愛知県名古屋市緑区鳴海町細根近辺
名古屋市緑区鳴海町細根の公団鳴海団地３１号棟奥の駐車場に、山中に入る細い道がある。
三吟塚
道を進むと、竹藪に囲まれた墓地と並んで、三角形の塚がある。これは、松尾芭蕉の門下生の句を記した三吟塚である。この塚を中心とした細根山には、かつて小山園と呼ばれた名園があり、松尾芭蕉や、尾張藩主なども訪れたという。
松尾芭蕉と鳴海
鳴海町は、松尾芭蕉と縁が深い。鳴海六歌仙の一人で豪商であった、下郷知足（そもざとちそく）が住んでいたからである。知足は、鳴海芭蕉門下生のリーダーでもあり、尾張俳諧での地位も高かった。細根山には、この知足の別荘があったのである。
寂照庵
細根山十四景のひとつ。頂上付近にあった。1770年から80年に建てられたが、伊勢湾台風で倒壊し、今はない。
湛然堂
細根山十四景のひとつ。頂上付近にあった。明治に再建されているが、伊勢湾台風で倒壊し、現在は石段と礎石のみが残る。
栗塚
芭蕉の句の短冊を埋めて建てた五輪塔。細根山十四景のひとつだったが、現在は残っていない。
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August 12, 2003